伝統構法ブログ

伝統構法って、どんな構法!?在来構法と何が違うの!?  伝統構法の今を伝えるブログ「伝統構法ブログ」

小坂建設株式会社

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今年も満開

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当社作業場入り口の桜。
毎年この時期の楽しみです。
この桜の下をくぐるのがいいんです。

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うちの作業場には、カモシカもくるんです。それも大きいやつ。ホントです。
それから、ふきのとうも結構出ます。

桜の木は、ノコギリの歯が折れる程堅いので、敷居に使われます。とても高価な、良い材です。床材として使う時には、淡い桜色がとても美しい表情を魅せてくれます。

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教科書 その1

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伝統構法に取り組んだ時、最初にお世話になった本。
何度も読み、ページがはがれ、セロテープで修理し、それでも駄目になって印刷屋さんで一回り小さく裁断してつくり直してもらいました。

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力を感覚で理解することの大事さ、木が持っている本来の力を教えてもらいました。それだけでなく、現代の力学を用いて、木の新たな可能性も、提示してくれます。欄間にすら、梁と同じように、耐力を与えることが出来るなんて、この本を読むまで、考えたことすらありませんでした。

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次回のブログは、高木家についてです。
高木家は、これまで200年以上に渡り、M7以上の地震を8回受けて、今も健全に建ち続けている建物です。
僕が取り組む伝統構法の家の仕様は、この高木家の仕様に準じて設計しています。まさに僕の教科書です。

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鬼に訊け 「木は鉄を凌駕する。」

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尊敬する西岡棟梁のドキュメンタリー映画。
dvdで発売されているのを発見。
さっそく、注文しました。


以前この映画を見に行ったとき、観客少ないんだろうなぁと思いながら館内に入ると案の定、ガラガラで、数えたら17人でした。(^^;
よくぞ、公開してくれたと映画館に深く感謝しました。

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木は鉄を凌駕する。

宮大工としての誇り、木に対する深い造詣、縄文時代、飛鳥時代、白鳳時代、伝統構法の重厚な歴史を背負った西岡棟梁の発するオーラに、すげえと圧倒されながら、見入ってしまいました。

昔、NHKで、「あの人に会いたい」という番組があり、番組の中で西岡棟梁は、大工の道具をみて、その大工の腕の良し悪しを見抜いているシーンがあり、とても印象に残りました。

西岡棟梁に関するエピソードで有名なのは、法隆寺の昭和の大改修工事の時ですが、国の関係者の方達や大学の教授達が改修計画を練る中で、柱を鉄骨で補強するという案が出されました。
これに対し、西岡棟梁は、いらんことをするなと一喝し、学者や役人の理論に屈することなく、木の真理を貫きました。そうして、いつしか「法隆寺には西岡という鬼が住んでいる」と言われるようになりました。

「大工の言うとおりにすれば、それでいいんや。飛鳥建築でも、白鳳建築でも、天平の建築でも学者がしたのと違う。みんな大工が、達人がしたんや。我々は達人ではないけれども、達人の伝統をふまえてやっているのだから間違いないんや。いらん知恵出して、ヘンなことをしたら、かえって ヒノキの命を弱めるのだから、やめてくれなはれ。」

また、西岡棟梁は、土台を敷いてその上に柱を建てる建築基準法の仕様に対して、木をねかせて使うとは何事かとよく言われてました。

「学問があって建物があるわけやない。逆でっしゃろ。」

「木も人間も自然のなかでは同じようなもんや。どっちが偉いゆうことはないんや。自然と共に生きているのでなければ、文化とはいえませんな。」

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この国には、素晴らしい文化、伝統技術、それを受け継ぐ職人の魂が脈々と息づいています。


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御礼と感謝

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今年一年、お施主さまはじめとする皆様、大変お世話になりました。
この場をかりて、あらためて心より深く御礼申し上げます。
よいお年をお迎えください。

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私の先生の仕事