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鬼に訊け 「木は鉄を凌駕する。」 |
できごと |
尊敬する西岡棟梁のドキュメンタリー映画。
dvdで発売されているのを発見。
さっそく、注文しました。
以前この映画を見に行ったとき、観客少ないんだろうなぁと思いながら館内に入ると案の定、ガラガラで、数えたら17人でした。(^^;
よくぞ、公開してくれたと映画館に深く感謝しました。
木は鉄を凌駕する。
宮大工としての誇り、木に対する深い造詣、縄文時代、飛鳥時代、白鳳時代、伝統構法の重厚な歴史を背負った西岡棟梁の発するオーラに、すげえと圧倒されながら、見入ってしまいました。
昔、NHKで、「あの人に会いたい」という番組があり、番組の中で西岡棟梁は、大工の道具をみて、その大工の腕の良し悪しを見抜いているシーンがあり、とても印象に残りました。
西岡棟梁に関するエピソードで有名なのは、法隆寺の昭和の大改修工事の時ですが、国の関係者の方達や大学の教授達が改修計画を練る中で、柱を鉄骨で補強するという案が出されました。
これに対し、西岡棟梁は、いらんことをするなと一喝し、学者や役人の理論に屈することなく、木の真理を貫きました。そうして、いつしか「法隆寺には西岡という鬼が住んでいる」と言われるようになりました。
「大工の言うとおりにすれば、それでいいんや。飛鳥建築でも、白鳳建築でも、天平の建築でも学者がしたのと違う。みんな大工が、達人がしたんや。我々は達人ではないけれども、達人の伝統をふまえてやっているのだから間違いないんや。いらん知恵出して、ヘンなことをしたら、かえって ヒノキの命を弱めるのだから、やめてくれなはれ。」
また、西岡棟梁は、土台を敷いてその上に柱を建てる建築基準法の仕様に対して、木をねかせて使うとは何事かとよく言われてました。
「学問があって建物があるわけやない。逆でっしゃろ。」
「木も人間も自然のなかでは同じようなもんや。どっちが偉いゆうことはないんや。自然と共に生きているのでなければ、文化とはいえませんな。」
この国には、素晴らしい文化、伝統技術、それを受け継ぐ職人の魂が脈々と息づいています。