伝統構法ブログ

伝統構法って、どんな構法!?在来構法と何が違うの!?  伝統構法の今を伝えるブログ「伝統構法ブログ」

小坂建設株式会社

日付 題名 分類

「割れ」と「強度」は無関係

木材の生育

天然乾燥ならではの部材表面の「割れ」。 

人工乾燥は、表面に、「割れ」は入りませんが、内部に「割れ」が起こります。

DSCF2420.JPG

この資料で、僕が注目するのは、画像の右端の断面2次モーメントの数字ですが、背割れを入れても、強度が変わっていないという事が、ちゃんとわかります。ましてや、収縮の際に起きる表面の割れは、強度とは何の関係もないわけです。

一方で貫通割れの場合は、強度がガクッと落ちています。
以上の事からわかることは、部材の一部が割れていても、全体で木の細胞が繋がってさえいれば、木の強度は落ちないということです。