現場から伝えたい事一覧

完成間近 千曲市の家

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新年あけましておめでとうございます。
 
本年もよろしくお願い致します。
 
千曲市の家が完成間近です。
 

 

石焼き芋式床暖房システムの記事で触れましたが、太陽熱温水器の積極的な活用についてもう少し触れたいと思います。
 
太陽熱温水器は、震災時電力供給がストップした場合でもお湯をつくり、お風呂やキッチンにお湯を届けることができます。また太陽光パネルにくらべて、コストも安価で上手に工夫することによって、くもりの日でも給湯器(電気が必要ですが)との併用ができます。
 
 
大きな震災の時、私たちは自給自足の大切さはもとより、小さく自立した経済圏を持つことの重要性も学んだはずです。
 
家づくりを通してこうした問題についても自分なりに取り組んでいきたいと思います。
 
 

 
 
 
 
 

ダイニングの床は漆(うるし)で仕上げました。
 
 
キッチン 

 
 
 
漆(うるし)で仕上げた床

古民家には、人を包み込むおおらかさと、力強さがあります。
 
無垢の木(杉)をふんだんに使って、母屋とは別棟の蔵を改修しました。床は木曽ひのきです。
この蔵へは渡り廊下で主屋とつながっています。
 
施工中の様子
 

 
 
竣工
こども部屋

 
ご主人の書斎

 
 
 
 

千曲市の家の土壁の様子。天井は杉です。左側の養生シート越しに透けて見えているのが板倉壁です。
 
この後養生して、そこから仕上げ塗りとなります。
 

 
 
 
軒天 部材はひのきです。
 

 
ひのきは気品があり、美しいです。
 
 
見学会開催中
現場見学会開催します。
―予約制―
場所 長野県千曲市
期間 2025年11月20日~12月20日
見学可能時間 A.M.10:00~P.M.18:00 
当ホームページお問い合わせよりご希望日時をお知らせください。
こちらより、現地案内図のご案内を致します。
(なお、予約状況により日程調整が必要な場合があります。)
 
 

古民家再生 その2 ―石焼き芋式床暖房-
 
画像の再生の中に不凍液を循環させるパイプが入っています。
 
この不凍液を温めるのは、太陽熱温水器です。太陽光パネルではありません。
 
この太陽熱温水器は太陽光パネルとは異なり、安価で仕組みが単純です。
 
この床暖房は、熱容量の大きい石が蓄熱体となるため、温かさが長持ちし曇りの日が数日続いても暖かさを保持できる理屈です。
 
 

 
太陽熱温水器は以前にも伊那の家で設置しました。
 
この装置は、自分でカスタマイズできることが大きなメリットです。
 
例えば、太陽熱温水器だけでは少し不安という場合は、ミキシングバルブを使ってボイラーと組み合わせることができます。
 
また、この2つを組み合わせるシステムを床暖房だけでなく、給湯に運用する方もいます。
 
さらにボイラーを灯油やガスではなく、薪ボイラーで運用することも可能です。
 
伝統構法の建築思想に添った自然エネルギーの活用方法といえます。
 
 

古民家の再生工事を行いました。
工事期間2年以上に及ぶ大改修工事をまとめてみたいと思います。
 
改修前外観
 

改修前和室
 
 

工事の様子(竿縁を残して天井板を張り替え)
ちょっと変わった床暖房を次回ご紹介します。
つづく。  
 
 
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伝統構法の家現場見学会開催中
―予約制―
場所 長野県千曲市
期間 2025年11月20日~12月20日
見学可能時間 A.M.10:00~P.M.18:00 
当ホームページお問い合わせよりご希望日時をお知らせください。
こちらより、現地案内図のご案内を致します。
(なお、予約状況により日程調整が必要な場合があります。)

長野県千曲市で伝統構法の家造ってます。

[caption id="attachment_987" align="alignnone" width="2560"] DCP PHOTO[/caption]

祝 上棟
 
 
 

貫部分
 
 
 

板倉造り部分
 
 
現場見学会開催します。
―予約制―
場所 長野県千曲市
期間 2025年11月20日~12月20日
見学可能時間 A.M.10:00~P.M.18:00 
当ホームページお問い合わせよりご希望日時をお知らせください。
こちらより、現地案内図のご案内を致します。
(なお、予約状況により日程調整が必要な場合があります。)
 
 
 
 

2025.05.27



 
「伝統民家の生態学」 花岡利昌 著
 
南北に長い私たちの国において、各地域ごとにそれぞれの暮らしの中から育ってきた家の造り方を学ぶことは、とても大事だと私は思います。
 
本書において、実際に現地に赴き、民家の造りの特徴を調べ、測定器具を用いて、住環境を詳細に分析し、その実態を考察していくことによって、先人たちの知恵、工夫を学ぶことができます。大変な時間と労力を根気強くかけてできた貴重な本です。
 
人間の体感温度というものは、一日を通して室温が一定でかつ、周壁の表面温度も一定であれば、室温が低くても人は寒さを感じることなく過ごすことができます。
 
だから土壁や板倉がいいんです。
 
年々古民家が姿を消していく時代の流れにあって、その地方、地方の風土に適した造り方について学ぶ機会を持つこともなく、ただ気密、断熱のみのものさししか持っていない現代の私たちの家づくりは多様性を失い、貧相に思えてきます。
 
本書を通して、合掌造りの棟の向きが南北に向けられている理由、「土座」の暖かさ、「分棟民家」、「高倉」、「竹床」など自然環境と人の知恵とが調和した住まいの文化の豊かさを知ることができます。
 
本所より抜粋

合掌造りの屋根がいかに夏の日射量を抑え、冬の日射量を受けているかがわかるグラフ。
夏涼しく、冬あたたかい造りは高価な断熱材に頼る前に、先人の知恵から学び、現代に生かすことに注力すべき。
 
 
 
 
 

この度当社ホームページをリニューアルしました。
このリニューアル期間、記事の更新が止まってしまい、お客さまからたくさんのお声がけを頂き感謝でお受けしていました。
記事の更新の方を随時行ってまいります。今後ともよろしくお願い致します。  -令和7年5月9日-
 

2023.07.24

板倉の家 見学会に多数参加頂きありがとうございました。
過去最高の参加人数となりました。
猛暑の中、県外からもご参加頂きまことにありがとうございました。
 

 
中でも若い大工さん達が見に来られ、熱心に見学しているのを見て、まだまだ自分も頑張らなければならないと思うと同時に、この若い大工達に、少しでも伝統文化を、受け継ぎ易い社会にしていかなければならない責任を強く感じました。
そしてまた、こういった建築に信念をもって、私どもに託していただける施主さんに感謝です。

茨城県 牛久市 s様邸
祝 上棟!
 

 
お知らせ
7月15日(土)、16日(日) 見学会おこないます。
見学希望の方は、メールにてご連絡ください。
*これ(10日現在)から見学希望の方で、ご都合のつく方は16日(日)で予定して頂けると助かります。

茨城県 牛久市 s様邸
落とし込み板壁が取り付け完了です。
 

 
ひと息つく大工さん お疲れ
いよいよ上棟に向かいます。
ここからはクレーンが現場に入ります。
 

 
お知らせ
7月15日(土)、16日(日) 見学会おこないます。
見学希望の方は、メールにてご連絡ください。

板倉の家(石場建て) 礎石設置完了。
 

 
木組みが始まりました。
 

板倉造り(落とし込み板壁)の家の建築が始まりました。
建設場所は、茨城県 牛久市。
第72代横綱 稀勢の里(現二所ノ関親方)の出身地です。
力士は土俵入りの際、四股を踏みます。これは四股を踏むことによって土俵上の邪鬼を踏み潰す意味があるそうです。
石場建ての家もよく見ると柱が地面にどーんと建ち、四股を踏んでいる様にも見えます。
小話を戻します。
板倉造りは、土壁と同様古くから確立された伝統構法で、神社の大半は板倉造りで建造されています。
いわば神様の住む家は板倉造りというわけです。
 

 
板倉は初期剛性はそれほど強くないのですが、変計角が一定以上に達すると非常に粘り強くその強さは土壁を凌ぎます。
厚板で建物を囲む為、断熱、調湿に優れ、古来より大切なものを保管する器としての役割を果たしてきました。
板倉の加工風景
 

長野県は木曽郡上松町の棟梁、下平くんからの依頼で確認申請業務のみ請け負った「木曽の家」が無事完成しました。
竣工おめでとうございます。
確認申請のみと言っても石場建ての家なので、通常の4号特例では審査が通らないので、限界耐力計算で適合性判定を受けなければなりません。
平屋なので4号特例なら一番簡単に許可が降りる物件が、石場建てというだけで非常に難しい扱いとなるこの状況は本当におかしいと毎回思います。
完成した家は、いかにも大工さんの作った家という造りで無骨で男らしい家です。
施主さんも喜んでいるとの事で何よりです。
家造りは、こうして地元の良い大工さんに直接頼むのが一番賢明な方法だと改めて認識しました。
がんばれ!若き大工達!!
 

 

 
建物概要
建設地:長野県木曽郡
仕様:伝統構法 石場建て 限界耐力計算
内部:土壁中塗り仕上げ
外部:板貼り
令和5年5月竣工

2023.06.05

以前、雑誌の企画で職人による座談会が行われました。
ナガノの家という雑誌です。
家をつくる際、今は情報があふれかえっていて、でもそれはできあがった写真画像がほとんどです。
カタログを見るように、お気に入りが選ばれ、その結果、現状はイメージが先行した家づくりになっています。
その状況に対し、警鐘を鳴らす意味で職人のみによる座談会が行われました。
あんなふうに作りたい、あんな感じの家がいい。そうやって設計された家をつくる時、
実際の現場で起きていることは何か?
大きな世の中の流れの中で、職人たちは、本当にこれでいいの?大丈夫?そんな疑問を持ちながら、作っている状況にあります。
職人たちはいったい何を不安や疑問に思うのか。
職人の感性がそのことを敏感に察知しているものの、それが声として届いていないのが現状です。
日本の大工をはじめとする職人文化は、決して下請けの立場ではありません。
むしろ家づくりにおいて最も敬われ、その意見は最優先に尊重されるべきものであることを、どうしてこうも軽視されるようになってしまったのか。
昔と異なる点は、国があらゆる方針を決め始めた点にあります。現場を知らないという意味では、素人が方針を決めていると言えます。
昔は、(昔と言っても20年前までのことです)大工が家づくりの主役にありました。施主はすこしでも腕のいい大工さんを求め、それを家づくりにおいて一番大事な価値としていました。
そして施工会社はいい大工を中心に、技術レベルの高い他の職人(左官、瓦、建具、基礎、等家づくりに関わるすべての職方)を集め、施主の希望を叶えるだけではなく、それを超えるもの造りにチームで取り組んでいました。
現場で流す汗にこそ、施主はお金を払う価値を認めていました。
後30年もすれば、そんな時代を知る人間すらいなくなる。
うわべだけしか見えていない、語られていない現状に、普段は無口な職人たちが集まり、
一体何が語られるのでしょうか。
記事はこちら↓ クリックしてご覧ください
その1「そのまま」を生かす家づくりの原点に立ち返る.pdf
その2ただの飾りじゃない、守っていくべき技術.pdf

伊那市O様邸 竣工写真その2をアップします。
 

 
外観
 

 

 
玄関
 

 
古材と新材との組み合わせ
 
建物概要
建設地: 長野県伊那市
仕様:伝統構法 石場建て(土台敷)限界耐力計算
内部:土壁中塗り仕上げ
外部:漆喰、よろい板貼り
令和4年12月竣工