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伝統構法と薪ストーブ

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小坂建設について

現場からの声

以前、雑誌の企画で職人による座談会が行われました。
ナガノの家という雑誌です。

家をつくる際、今は情報があふれかえっていて、でもそれはできあがった写真画像がほとんどです。
カタログを見るように、お気に入りが選ばれ、その結果、現状はイメージが先行した家づくりになっています。
その状況に対し、警鐘を鳴らす意味で職人のみによる座談会が行われました。

あんなふうに作りたい、あんな感じの家がいい。そうやって設計された家をつくる時、実際の現場で起きていることは何か?

大きな世の中の流れの中で、職人たちは、本当にこれでいいの?大丈夫?そんな疑問を持ちながら、作っている状況にあります。
職人たちはいったい何を不安や疑問に思うのか。
職人の感性がそのことを敏感に察知しているものの、それが声として届いていないのが現状です。
日本の大工をはじめとする職人文化は、決して下請けの立場ではありません。
むしろ家づくりにおいて最も敬われ、その意見は最優先に尊重されるべきものであることを、どうしてこうも軽視されるようになってしまったのか。
昔と異なる点は、国があらゆる方針を決め始めた点にあります。現場を知らないという意味では、素人が方針を決めていると言えます。

昔は、(昔と言っても20年前までのことです)大工が家づくりの主役にありました。施主はすこしでも腕のいい大工さんを求め、それを家づくりにおいて一番大事な価値としていました。
そして施工会社はいい大工を中心に、技術レベルの高い他の職人(左官、瓦、建具、基礎、等家づくりに関わるすべての職方)を集め、施主の希望を叶えるだけではなく、それを超えるもの造りにチームで取り組んでいました。
現場で流す汗にこそ、施主はお金を払う価値を認めていました。
後30年もすれば、そんな時代を知る人間すらいなくなる。

うわべだけしか見えていない、語られていない現状に、普段は無口な職人たちが集まり、一体何が語られるのでしょうか。

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その1「そのまま」を生かす家づくりの原点に立ち返る .pdf
その2ただの飾りじゃない、守っていくべき技術.pdf


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