- 一言(7)
- 伝統構法の家(79)
- 土壁・漆喰の家(1)
- 小柴見M様邸
- 篠ノ井T様邸(1)
相談予約・お問い合せはお電話または、フォームから承っています。
色の呼び方を変えて(取り戻して)いきませんか。
家を作るとき、木部の塗装であったり、サッシの枠の色であったり、キッチンの色であったり、色と向き合う場面は、大変多くあります。
その時に出てくる色の名前ですが、オークとかブラウンとかいわゆるカタカナの名前ばかりでてきます。
日本の色の文化は万葉集に出てくる色から学ぶことができます。
そこに出てくる色は、とても美しい色です。一度ご覧になって頂きたいです。
藍色(あいいろ)、朱鷺色(ときいろ)、茜色(あかねいろ)、鴨頭草色(つきくさいろ)、山吹色(やまぶきいろ)、などなど。
これらの色が、万葉集の中では、空を染めたり、衣を染めたりしてとても情緒豊かな世界が表現されていきます。
これらの色が日本から失われていくことは、とてももったいないと常々感じています。
日本の建築文化で塗装に使われてきたものを上げていくと弁柄(べんがら)、柿渋、墨、うるし等があります。
これらの色を軸に考えると自然に万葉の色の世界に近づいていきます。
単に自然素材をうたった塗装品は、カタログや見本帳を開けばふつうにカタカナ名がならんでいます。
文化に根差した素材は、おのずと自然素材であり、名前は漢字になります。そして見本帳やカタログなどないです。工業製品ではないからです。
打ち合わせをするとき、フローリングとか、キッチンとか、カタカナばかりが飛び交う会話になっていませんか?
一度立ち止まって、振り返ってみてください。これらを漢字に置き換えるだけでも、地に足がついた会話になっていくはずです。
話はそれますが、子供たちの使うクレヨンや絵の具なんかも、だいだい色や、水色とかいった表現ではなく、朱鷺色とか藍色とかいった表現に変えた方が、より感性が豊かに育つのではないかと思ったりもします。
伝統構法の家、数カ月にわたる材木の加工が完了し、建て方が始まりました。
愛知県 名古屋市 での工事です。
県外からのお問い合わせが大変多く頂くようになりました。
長野県から車で日帰りのできる範囲は全て施工可能となります。