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知れば知る程すごい建材~土壁~
上棟が終わり、土壁づくりに入ります。
土壁は、建物の安全面においては、耐震性、防火性能を持ち、環境面においては、調湿、蓄熱、空気清浄を持つ、すばらしい建材と言えます。さらに建物解体時の土壁のエコロジー性は言うまでもありませんね。
人間の感じる温かさ寒さは、温度以上に湿度によるところが大きく、夏場は気温が高くても湿度が低ければしのぎやすく、冬場においては、気温が低くても湿度をあげることによって、温かさを得ることが可能です。京都の町屋はお家の中に井戸があり、冬場は井戸のふたをあけて、室内の湿度をあげ、寒さをしのぐ知恵があります。
実験によると、石膏ボードの上に珪藻土、漆喰等の自然素材を塗った壁は、ある程度の調湿性能を持たせることができますが、繰り返し湿気を与えると、次第にボード内部の湿気のパーセンテージが上がっていってしまいます。つまり吸い込んだ湿気を100%吐き出すことだできなくなっていくということです。
これに対し、土壁は何度湿気を加えても完全に湿気の吸収、排出をこなすことができます。
また、ホルムアルデヒト等のシックハウスの要因となる化学物質も土壁の粒子が吸着し、室内の空気を清浄にする能力も実証されています。